2020.01.10
職人さんへ新春のご挨拶 in郡山
台風被害でのリフォーム現場へ
職人さんは、年末は遅くまで仕事をして、1月7日まで休みます。
七草まで職人は休むというのが、昔からの慣わしのようです。七草までゆっくり休んで、昨年までの疲れを取り、一年間の無病息災を願って8日からの仕事始めとなっているようです。
台風の影響で、原浪トンネルが通行止のため、国道114号線経由で葛尾村へ。すると一面雪景色で、高地は寒く運転に気をつけながら移動しました。
工事が進むにつれて・・・
台風19号で床上60センチの浸水を受けております。
遠い現場ななので、大工さんがこまめに写真を、LINEで送ってくれるから助かるのですが、やはり現場に行かなければわからないです。
着工前は、泥が少なく、容易に工事も進むかと思われていましたが、結構、困難な工事となりそうです。
壁の断熱材のグラスウールは、水分を含んだままで、床の断熱材もグラスウールの為、重みで基礎の上に崩れ落ちていました。
壁や、床を取り除くまでにこれまで時間がかかったのは、市町村が発行するり災証明が、大規模災害のために対応が遅れ、発行前に工事をしてしまうと補助が受けれないため、ここまでの放置となりました。
それまで、断熱材に含んだ水分を、柱や土台にも影響が出ないか心配でした。水分を含んだ後に、乾燥をさせた場合によるねじれや狂いが生じて、復旧が大変だからです。
含水計 木材がどのくらい水分を含んでいるか計るものです
当社提携のプレカット工場(ツボイプレカット工場)より計測していただきました。
19%でした。
日本農林規格では、15%以下という基準がございますが、2ヶ月以上濡れた断熱材と石膏ボードに囲われていたので、水分を含んだと思います。
次は土台の含水率は?
木材には複数の乾燥方法がございます。大きく分けると、人工乾燥と天然乾燥になります。
こちらの現場は、大手分譲住宅会社の建物でアイリスホームの基準と違うのでわかりませんが、無垢材(集成材ではない)でした。
無垢材で天然乾燥の場合であれば含水率は30%以下で納品されていると思われるので、34%ですのでこちらも床下の湿気状況が著しかったと思われます。
これからの工事として
解体工事も終え、来週からは高圧洗浄機で綺麗にして、消毒を施します。
その後、含水率を確認しながら、十分に乾燥させてから復旧工事に進めてまいります。
西日本豪雨でのお話を、お聞きする機会がありました。復旧を急ぐあまり、乾燥をさせずにバタバタと工事を進めた後、クロスがカビが発生して困ってしまったとの事でした。
その教訓を踏まえて慎重に工事を進めます。
やっぱり現場って楽しい!
大工さんと挨拶をし、現場を確認しながら、当社と違う工事内容を色々とお話をしました。大工さんって色々な住宅会社の現場や、その会社の手法がわかるので詳しいんです。
大手パワービルダーの建売住宅を、丸は剥がししてみて内容が詳しくわかりました。
こちらについては、また別な機会に!