国立大学法人 愛媛大学大学院
農学研究科生物環境学 バイオマス資源学コース
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RESEARCH
本コースでは、以下の研究開発の推進に取り組んでいます。
①製紙・紙加工に関する課題解決と製紙技術の高度化に向けた研究
②機能性材料等を紙に付与した新規紙製品の開発
③各種原材料の新たな機能の探求
ここでは、当研究室で取り組んでいる研究テーマについて紹介いたします。
製紙工場では、抄紙工程や古紙製造工程において、排水中に流出した微細繊維や無機物を濃縮・脱水した製紙スラッジ(PS)が大量に発生します。このPSを燃焼させた製紙スラッジ焼却灰(PS灰)は、産業廃棄物として扱われるため、製紙会社では日々発生するPS灰に対して莫大な処理費用を負担しています。本研究では、 PS灰を廃棄物としてではなく資源として活用するPS灰有効活用技術に関する研究を実施しています。
製紙スラッジ(PS)
製紙スラッジ(PS灰)
車両乗り入れインターロッキングブロック
ブロック寸法:300 mm (L)×300 mm (W)×80 mm (H)
ブロック強度:曲げ強度5 MPa 以上(JIS規格:曲げ強度4MPa 以上)
植物繊維の主成分であるセルロースをナノサイズまで微細化させたナノセルロース(NC)は、軽量・高強度・低熱膨張性など優れた特性を有した素材として近年注目を集めています。紙パルプ業界では、長年培った製紙技術を軸に、 NCを用いて関連製品の高付加価値化や、機能性材料・機能化学品等の開発による新規事業創出に取り組んでいます。本研究では、 NCの実用的な利用を目指して、 NCの特性を生かした用途開発を中心に研究を実施しています。
バイオチップは検体(血液や尿)から健康状態を診断する医療デバイスです。現在は基板の素材として主にガラスやプラスチックが使用されていますが、紙基材に代替することで、安価で衛生的かつ使い捨てや焼却処分が可能なバイオチップが作製できます。本研究では、紙の特性を生かした、特別な装置を用いなくても簡便に検査ができる汎用性の高いバイオチップの開発を目指しています。
バイオチップ